オーラルフレイルについて

体の老化はお口の中から始まると考えられています。
出来るだけ健康に長生きするために、口の機能を低下させないようにする必要があります。みなさんは「フレイル」また、「オーラルフレイル 」という言葉をご存知でしょうか?
今回は、今注目されているオーラルフレイルについてのお話です。

〈フレイルとはなにか?〉
英語でフレイルとは、“虚弱”という意味です。
老化の過程における健康な状態と、要介護状態の中間地点を指します。
自立していた高齢者は、フレイルの段階を経てから、要介護状態に至るのです。
今や日本人の平均寿命は女性は約89歳、男性も約86歳と言われています。男女共に世界最高の平均寿命です。しかしそのうち、女性は平均で約12年間寝たきりの状態、男性も約8年寝たきりの状態があると言われています。
健康に長生きするという理想と、かなり離れた現実にあるのです。

具体的に、フレイルかどうかを知るには、以下のチェックリストがあります。

1.体重減少…1年間に体重が2キロ以上減った など
2.疲労…最近、以前よりも疲れやすくなった など
3.筋力低下…買い物で2リットルのペットボトルなどの重いものを運べなくなってきた など
4.歩行速度の低下…青信号の間に横断歩道を渡りきれなくなった など
5.身体活動の低下…最近、外出をしなくなってきた など
これらの項目に3つ以上当てはまる場合、フレイルの可能性があります。

〈オーラルフレイルとは〉
オーラルは英語で、“口腔(口)”という意味です。
実は、口の機能の低下は老化の第一歩であると言われています。
食事を食べたり、会話などの大きな役割を担っている口の機能が低下すると、体の老化の速度を速めてしまうのです。
例えば、口周りの筋肉や、咀嚼・嚥下(のみこみ)に必要な筋肉が弱ってくると、食べ物をこぼしてしまったり、むせてしまいやすくなります。また食事にも時間がかかるようになるため、量が食べられなります。そうすると体重が減少して、体の筋力も衰えます。
外出しなくなるため、お腹がすくこともなくなり、食事をすることが面倒に思えてくるという、負のスパイラルに陥ります。徐々に自立した生活から、介護が必要な生活へと下がってしまうのです。
この負のスパイラルに陥らないために、舌の運動をしたり、パタカラ体操をして、お口の筋トレをしましょう。

次回は舌の運動について解説していきます。

ひかり歯科クリニック摂津院 院長  宮地 久崇