パタカラ体操を始めましょう

食事をしているときに食べこぼしが多くなった、以前と比べてむせやすくなったと感じたことはありませんか?
それは、口の機能が低下しているからかもしれません。今回は、口の筋肉を鍛えるため、簡単に出来る「パタカラ体操」について解説していきます。

〈どうしてむせてしまうのか?〉
食事や飲み物を飲むと、通常は食道を通って胃の方へと流れていきます。しかし、飲食物が誤って気道から肺の方へ入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。この誤嚥(ごえん)を防ごうと体が反応し、むせます。
むせることは、体の防御反応なのです。そのため、むせるうちはまだ良く、むせないで気づかない間に誤嚥していることのほうが怖いのです。
口の中の筋肉が低下していると、むせたり、誤嚥(ごえん)してしまうリスクが高くなります。そのため、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)などの口のみこみ機能を支える筋肉を鍛えると、健康寿命を伸ばすことができます。

〈パタカラ体操をしましょう〉
口周りの筋肉を鍛える運動には、いくつかの種類があります。その中で代表的なものが、「パタカラ体操」です。“パ”、“タ”、“カ”、“ラ”と発音することで食べ物を咀嚼したり、飲み込むのに必要な筋肉のトレーニングをすることができます。

1.パ
“パ”と発音すると、口周りの筋肉である「口輪筋」を鍛えることができます。口輪筋を鍛えると、食べこぼしを予防することができます。

2.タ
“タ”と発音するときに、舌の先端が上あごにつけます。そのため、舌の筋肉を鍛えることができます。舌の筋肉を鍛えることで、食物を飲み込む動作をスムーズに行うことができます。

3.カ
“カ”と発音すると、舌の奥を上あごにつけます。そうすることにより、食べ物を咽頭から食道に送り込むのに必要な筋肉を鍛えることができます。

4.ラ
“ラ”と発音するには、舌先を丸めて上の前歯の後ろ側につけます。そのため舌の筋肉を鍛えることができます。食べ物を口から喉の方に送り込む動作をスムーズに行うことができます。

〈食事前に行いましょう〉
パタカラ体操を行うなら、咀嚼・嚥下に必要な筋肉を鍛えることができるため、誤嚥を予防することができます。
また、唾液の分泌量が上がったり、発音もはっきりします。1日に3回を目安に、できればお食事の前にこのパタカラ体操を行いましょう。パタカラと発音するときは、大きく口を開けて、はっきり発音することを心がけましょう。

ひかり歯科クリニック摂津院 院長 宮地 久崇