歯周病の治療と聞くと、“痛い”イメージがあるかもしれません。
風邪やその他の病気のように、歯周病を薬で治すことはできないのでしょうか?
今回はその点を解説していきます。
歯周病は、30歳以上の成人の5人に4人がかかっていると言われています。
歯周病は、歯周病菌によって、歯周組織が破壊されていく感染症です。
初期段階は歯茎の炎症ですが、進行すると徐々に歯を支える周りの歯槽骨を溶かしていきます。
そうなると歯は揺れ始め、最終的に抜け落ちてしまいます。
歯科医院に行くことがどうしても苦手、と感じてしまう方は多いと思います。
しかし、歯周病を完全に治す薬は存在しません。薬だけで歯周病を治すことはできないのです。
なぜでしょうか?
【1】バイオフィルムを形成するから
バイオフィルムとは、細菌が作り出すヌルヌルとした薄い膜のことです。
排水口のヌメリと同じです。ヌメリは水で流しただけでは落とせません。
ブラシなどで落とす必要があります。私たちの口の中に作られたバイオフィルムも
、口をゆすいだだけでは落ちません。
やはり、磨いて落とさなければならないのです。
しかも、バイオフィルムも壊せるような強力な薬は、私たちの身体が耐えることができません。
薬を飲んだとしてもバイオフィルムがバリアを張っているため、中の菌まで届きません。
そのため、歯周病を治す薬はないのです。
【2】歯周病は生活習慣病だから
歯周病は生活習慣病の一種です。
つまり、生活習慣が大きく関係しています。
不規則な食生活、不規則な睡眠のために免疫力が落ちると、歯周病菌に身体が抵抗できなくて、症状が進行してしまいます。
歯周病の治療は生活習慣の改善も求められるのです。
【3】免疫力が関係している
前述のように免疫力は歯周病菌に抵抗するのに必要です。
ですが、もともと免疫力が強い人もいれば、弱い人もいます。
よって、歯周病のなりやすいかどうかは人によります。
「歯周病を治すため」ではなく、「対処療法」として、薬を処方されることはあります。
腫れて痛みがあるときです。
また、重度の歯周病で、基本的な歯周病治療をしてもなかなか症状が改善されない場合、抗菌薬を一時的に使用するケースもあります。
歯周病の治療は、歯科医院でのクリーニングや自宅での歯磨きが大切です。
現在治療を受けている方は、根気強く通い続けていきましょう。
ひかり歯科クリニック摂津院では歯周病の治療か可能です。
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