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歯科治療を途中でやめるとどうなる?治療の継続が大切な理由を解説

 
「症状がまた出てきたんです」

「この前処方したお薬は飲みましたか?」

「いえ、飲んでないです」

 

この会話、意外と聞くのです。

もしくは、その言葉を聞くことなく、通院が途絶える患者さんも、時には居ます。

 

決して、だらしないからでも、真剣じゃないからでもありません。

多くの方が、同じような理由で治療から遠ざかってしまうのです。

 

本日は、治療の継続についてお話ししていきたいと思います。

 

 

治療を途中で止める患者さん

患者さんが自己判断で治療を途中で止める理由は、主に次のような理由があります。

・うっかり薬を飲み忘れて、そのまま「いいや」となってしまった

・痛みが無くなったから、薬はもう飲まなくていいと思った

・仕事や家事が忙しく、通院の優先順位が下がってしまった

・治療が長引きそうで、気持ち的にしんどくなってしまった

・間が空いてしまい、「今さら行きづらい」と感じてしまった

・費用や通院回数が気になり、様子を見ることにした

どれも、決して特別な理由ではありません。

実際、私たちが日々の診療の中でよく耳にするものばかりです。

 

 

治療の継続が重要である理由

「治療は継続が大切」

そう漠然と分かっている人は多いと思います。

ここでは、具体例を挙げながら、治療の継続が重要である理由についてお話しします。

 

根管治療のケース

根管治療は、歯の神経にまでむし歯が進行してしまったときに行う治療の一種です。

歯の内側にある神経を抜き、元は神経が入っていた管(空洞)にある汚れや膿を丁寧に掃除してから、消毒を何度か行い、最後に空洞に詰め物をして、歯の形の被せ物をして完了する流れです。

この一連の治療には、一般的に1~2ヶ月掛かると言われています。

神経を抜き、汚れを綺麗にして、1度目の消毒をする日。

2度目の消毒をする日。

3度目の消毒をする日。……と、消毒については、膿の状況などによって変わってくるので、必要な回数は人によります。

消毒が完了したら、詰め物をして、被せ物する日を作ります。

これだけで、かなりの回数通院する必要があることが分かります。

 

しかし、根管治療では、治療を先延ばしにしたり、中断したりしてしまう患者さんが時々おられます。

根管治療で神経を抜くことで、問題の歯自体は痛みを感じにくくなるため、「痛みが無くなったから」と治療から遠ざかるのです。

 

こうして治療から離れてしまった場合、消毒が不完全で、細菌が繁殖し、むし歯が進行してしまうことがあります。

中途半端な状態で放置されたことで、再び炎症が起きたり、膿が溜まったりすることもあります。

初めのうちは無症状であっても、ある日突然、強い痛みや腫れを感じて来院される方もいます。

こうなると、せっかく進めていた治療も一からやり直しになったり、最悪の場合、歯を抜かなくてはならなくなってしまうこともあるのです。

 

このように、患者さんにとって「もう大丈夫」と感じるタイミングと、医学的に「治療が完了した」と言えるタイミングにはズレがあることが多く、だからこそ、通院を自己判断で中断しないことがとても重要なのです。

 

歯周病治療のケース

歯周病もまた、継続的な治療が求められる病気です。

進行すると、歯ぐきが下がり、歯を支えている骨が溶けていくため、最終的には歯を失ってしまう原因となります。

歯周病の怖いところは、重度になるまで症状が出にくい点にあります。

「歯ぐきから血が出る」程度では、多くの方が深刻には捉えません。

 

しかし、これはすでに歯周病が進行しているサインです。

そのまま放置すれば、歯ぐきの腫れや口臭の悪化、そして歯のグラつきへと進みます。

 

歯周病治療では、まず歯石やプラークを徹底的に取り除き、歯ぐきの状態を改善することが第一歩です。

そして、改善が見られた後も、定期的なメンテナンスやクリーニングを行うことで、再発を防ぎ、歯ぐきの健康を維持します。

 

ですが、「腫れが引いたからもう大丈夫」「前回褒められたから今回はいいや」と、メンテナンスの通院をやめてしまう方も少なくありません。

その結果、数年後に再発し、以前よりも重い症状で再来院されるケースは珍しくないのです。

 

 

治療を継続するために

「分かってはいるけど、つい後回しになってしまう」

これは多くの方にとって実感のあることでしょう。治療を継続するためには、いくつかの工夫が役立ちます。

 

①予約を先に入れてしまう

先の予定が見通せないと、つい「落ち着いたらまた行こう」と思ってしまいます。ですが、その「落ち着いたら」は意外とやってきません。治療の帰りに次回の予約を入れてしまえば、忘れにくくなりますし、通院の習慣化にもつながります。

 

②治療のスケジュールを把握しておく

「あと何回で終わるのか」が見えていないと、モチベーションが保ちにくいことがあります。

歯科医師やスタッフに、今どの段階で、今後どのような治療をするのかを尋ねてみてください。見通しがつくことで、「あと少しだから頑張ろう」と気持ちが前向きになりやすくなります。

 

③症状がなくても、「治療が完了した」わけではない

痛みや違和感がなくなると、「もう治った」と思ってしまいがちですが、それはあくまで一時的な症状の消失に過ぎません。

治療が完了したかどうかは、医師が確認し、最終的な処置(詰め物や被せ物、メンテナンス計画の策定など)を行ってはじめて「完了」と言えます。

 

 

治療を完了させるということ

歯科治療は、ただ症状を一時的に抑えることが目的ではありません。

健康な口腔環境を取り戻し、それを維持していくことこそが本来の目的です。

そのためには、

医師と患者さんが二人三脚で「最後まで治療をやりきる」ことが欠かせません。

 

途中でやめてしまえば、また最初から、あるいはそれ以上に時間と費用がかかることになってしまいます。

反対に、しっかりと最後まで治療を完了させた場合、その後の生活の質(QOL)は大きく向上します。

好きなものを美味しく食べることができ、笑顔にも自信が持てるようになる——そのような未来のために、今の一歩を大切にしていただければと思います。

 

 

最後に

「治療を継続すること」は、時に手間や根気が求められることかもしれません。

ですが、健康な未来をつくるために、必要なプロセスです。

 

通院をためらっている方や、途中で治療が止まってしまっている方は、ぜひもう一度ご自身の口の中に意識を向けてみてください。

ひかり歯科クリニック摂津院は、いつでもご来院をお待ちしております。

 

 

 

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